外壁の下部に付いている水切には外壁施工中に発生する鉄板ビスの切粉が乗り、その切粉が錆びて水切りに錆が移ることがよくあります。
(水切は外壁を垂れてくる雨水などが基礎の上端から建物内に侵入するのを防ぐための金物です。)
外壁施工中はキズがついたりしないように養生テープなどを貼って養生していますが、施工後に養生をはがした後でも多少の切粉が落ちてきてしまいます。
場所としては建物の角付近が多くて、おそらくコーナー役物の取り付けや竪樋のステーの取り付け時に出た切粉が後になって落ちてきているような気がしています。
さて、上の写真のような水切りに付いた錆は水切本体が錆びているのではなく、水切りの塗装面に切粉の錆が乗っている状態なのでウエスなどでこすってもある程度は取れるのですが完全には除去できません。
中性洗剤やアルカリ洗剤を使うとその時はきれいになるのですが、時間がたつと薄っすらと錆が浮き出てきてしまいます。
そこで錆びを落とすにはやはり錆び落とし材だろう、ということで数種類の錆び落とし材を試した結果、一番効率よく錆を落とせたのが、【ネジザウルスリキッド】という商品です。
ネジザウルスリキッドを使ってみる
ネジザウルスリキッドは泡状で出てきますから錆の部分に吹きかけます。
およそ10数秒で錆部分が紫色に変色してきます。
うすい錆ならこの時点で拭き取っても除去できます。
ただ、少し頑固な錆の場合は1分以上放置してハケや柔らかいブラシなどで軽くこすると除去しやすいです。
当然ですがあまり強く擦ったり長時間放置しない方がいいと思います。
水切本体への影響
水切本体の塗装面への影響が気になると思いますが、すぐに塗装が剥がれたりダメージを受けるようなことは経験していません。
しかし、白やシルバーはほとんど影響を感じなかったけど、黒や茶色系は若干の色ムラを感じたりしました。
これは白やシルバーは色ムラが目立ちにくいせいだと思います。
はじめて使用する際は少量で試した方がいいと思います。
あと、水切に直射日光が当たって高温になっているような場合は、泡が乾燥してしまわないように早めに拭き取ったり多めに吹きかけるなどして処理するようにしました。
公式の使用方法では泡は最後に水で流すように説明されています。
処理面積が広い時には噴霧器で水を吹き付けて流し、ブロワーで水を吹き飛ばしたりしました。
ただ、部分的な範囲の場合は中性洗剤で拭き取ったりしても悪影響はありませんでした。
もらい錆のような軽度の錆びの除去にはかなり効果的だと感じていますので、同じように困っている場合は試してみてください。