暑さ指数(WBGT)の計算式で分かる!湿度の高さが熱中症の危険信号

暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標です。
その計算式を見ると乾球温度は屋内では無視され屋外では係数が0.1と暑さ指数への影響はかなり少ないと考えられていることが分かります。

暑さ指数(WBGT)計算式

【屋内】 0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 黒球温度
【屋外】 0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度

一方で湿度の影響を示す湿球温度(※1)は屋内・屋外とも係数が0.7と暑さ指数への影響が大きいことが分かります。
この数式からも湿度が高いほど暑さ指数が高くなり、熱中症の危険度も高くなることが分かります。

※1 湿球温度は乾球温度(室温や外気温)より低くなるのが通常で、乾球温度に近いほど(湿球温度が高いほど)湿度が高いことを示します

黒球温度とは?

黒球温度は直射日光下にさらされた黒色の薄い銅製の球体(直径15cm)の内部中心温度を計測した温度です。
直射日光が当たる日向にいる状態で感じる体感温度として考慮されます。
黒い球体は太陽光からの輻射熱で加熱されるので風が弱い条件では気温より高くなります。
高温になった球体からも熱が放射されるので黒球温度は外気温より高くなることもあります。

屋内の暑さ指数計算式の黒球温度の係数0.3が意味すること

屋外の暑さ指数計算式では黒球温度の係数は0.2ですが屋内では係数0.3に大きくなっています。
屋内には乾球温度が計算式に入っていないからともいえますが、屋内では機械設備などから放射される熱や、高温になった屋根や壁から放射される熱が暑さ指数に影響することを示唆していると考えられます。

高温の屋根・壁からの放射熱を防ぐ方法

日射により高温になった屋根・壁から発せられる放射熱は輻射熱であり、輻射熱による熱の影響を少なくするにはアルミニウム製の遮熱シートが効果的です。
建物内部を高温にする影響は屋根からの輻射熱が大きなウエイトを占めているので、屋根下もしくは屋根上に遮熱シートを設置することが建物内部の暑さ対策に効果的です。
遮熱シート設置により建物内部の温度が下がれば労働環境が良くなり夏の生産性も落ちずにすみます。
エアコンを使用している工場などではエアコンの設定温度を下げることができて電気代の削減にもなります。

工場・倉庫の遮熱シートでの暑さ対策は当社でも施工しております。
屋根の上下どちらの施工方法も対応可能ですのでお気軽にお問い合わせください。